Synthstrom Delugeとは|全部入りで完結する

Synthstrom Deluge のイラスト(実機を参考に作成)。横長の筐体に16×8の光るパッド、右側にノブ列と小さなディスプレイ
2026年度DAWLESS機材 通信簿資料評価|実機検証前

機材名:Synthstrom Deluge担任:Mr. Nano

科目評価担任所見
シーケンス性能200万ノート超5たいへん
よくできました
128パッドのピアノロール。資料上、構成力は学年トップ級です。
音作りの自由度3音源+サンプラー4減算・ウェーブテーブル・FMと全部履修しています。
操作性画面なし2パッドの光で状態を語ります。読解には慣れが要ります。
外部機材との連携CV/Gate・MIDI5たいへん
よくできました
CV2・ゲート4・MIDI・USB。外部との付き合いは有段者です。
持ち運びやすさ電池6時間4SDに保存して外で作業を続けられます。
一台完結度5たいへん
よくできました
「この1台で曲が終わる」を掲げる設計です。
総合評価4/5

画面を持たず、128個の光るパッドで全てを語る子です。シンセ・サンプラー・CVまで抱えて電池で6時間働く体力は資料からも一級品。光の言葉を覚える気があるかだけが問われます。

5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。

「光の言葉の国へ」

目的地は、1台で曲が終わる国。

入国審査で言葉を試されます。この国の公用語は、128個のパッドの光。

最初は読めません。数日もすると、赤が何で、緑が何か、体が覚え始めるそうです。

荷物は軽い。電池で6時間、保存はSDカード。CVの山を越えて、モジュラーの村まで足を延ばせます。

帰りの便はありません。1台で終わる国に入った人は、だいたい住みつくと聞きます。

この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。

この記事でわかること

  • 全部入りで完結する、Synthstrom Delugeの紹介
  • 仕様の要点と、どんな人に合うか
  • 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
  • 発売は2016年

この1台で曲が終わる、という設計

Deluge(デリュージ)は、ニュージーランドのSynthstrom Audibleが作るオールインワン機です。減算・ウェーブテーブル・FMの内蔵シンセと、サンプラーと、シーケンサーが1台に入っています(Synthstrom Audible公式)。

同時発音数はシンセで最大64ボイス、サンプル再生で最大90ボイス。16×8の128個のRGBパッドを使って、ピアノロールのように音を置いていきます。記録できるノートは200万を超え、解像度は最大6144分音符まで設定できます。

そして充電式のリチウムイオン電池を内蔵していて、6時間以上動きます。電源のない場所へ持っていって、そこで曲を最後まで作れる——「DAWを使わない」を最も文字どおりに実現している機材のひとつです。

2023年にはファームウェアがオープンソース化され、コミュニティの手でも機能が増え続けています。

メーカー自身によるウォークスルーです。パッドを押した先で何が起きるかを一通り見せてくれるので、「1台で完結する」の中身が具体的に分かります。なお動画の説明欄にもあるとおり、公開後もアップデートで機能が増え続けているため、現行のファームウェアとは画面や項目が異なる箇所があります。

仕様のポイント

  • 内蔵シンセ(減算・ウェーブテーブル・FM)+サンプラー
  • 同時発音数: シンセ最大64ボイス/サンプル再生最大90ボイス
  • 16×8の128 RGBパッドでピアノロール式にシーケンス。200万ノート超、解像度は最大6144分音符
  • CV出力2(0〜10V)・ゲート/トリガー出力4。MIDIはDIN端子とUSBの両方
  • オーディオ: 1/4インチのライン出力2・ライン入力1、3.5mmヘッドホン出力、3.5mmマイク入力
  • 充電式リチウムイオン電池で6時間以上動作。32GBのSDカード付属
  • 本体: 305×208×46mm・1.5kg。公式ストアの日本円表示は235,000円(2026年8月18日確認)

どんな人に合うか

「机の上を1台にまとめたい」人に向きます。音源もサンプラーもシーケンサーも入っているので、理屈のうえではこれとヘッドホンだけで曲が完成します。ケーブルと電源の本数が増えるほど機材が億劫になる——という問題への、最も直接的な答えです。

うちのOctatrack MKIIと役割が近いようで、思想が逆です。Octatrackは外から来た音を加工して壊す機材で、Delugeは中で音を作って組み上げる機材。「持ち出して1台で完結させたい」ならDeluge、「他の機材の中心に据えたい」ならOctatrack、という分かれ方をします。

最大の注意点は買い方です。 国内の正規代理店が見当たらず、購入経路はメーカー直販が基本になります。公式ストアには日本円の表示がありますが、初期不良や修理のやりとりは英語での直接対応になります。23万円台という価格に、そのやりとりの手間を足して判断してください。

購入・価格を見る

【PR】以下は広告(アフィリエイトリンク)です。価格・在庫は各店舗でご確認ください。

Synthstrom Audible Deluge

新品相場
¥235,000
中古相場
相場データなし

2026-08-18 時点の調査(メーカー直販ストアの日本円表示(国内代理店なし))。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。

次に読む

出典

この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月17日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。

画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。

【PR】本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。
当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。掲載内容や評価が広告によって歪められないよう、広告表記ポリシーに定めた基準で運営しています。

メーカー資料確認のみ|実機検証前

この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。