Arturia MatrixBruteとは|16×16の行列で音を組むアナログ

49鍵のアナログ・シンセサイザーのイラスト。格子状のボタンが並ぶ
2026年度DAWLESS機材 通信簿資料評価|実機検証前

機材名:Arturia MatrixBrute担任:Mr. Nano

科目評価担任所見
音作りの自由度16×16マトリクス5たいへん
よくできました
変調の設計図が全部パネルに出ています。教材として学年一です。
音質・音の個性3VCO・フィルター2基5たいへん
よくできました
旗艦の名に恥じない体格の音です。
設置性858mm・20kg1机ではなく間取りの相談になります。
持ち運びやすさ1持ち出しは事実上ありません。
導入コスト2旗艦の学費です。
総合評価3/5

16×16の行列で音を組む、体重20kgの巨漢アナログです。机というより家具として迎える覚悟が要ります。音の設計図が全部表に出ている教材性は唯一無二です。

5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。

「20kgの物件」

本日ご内見いただくのは、幅858mm・重量20kgの物件です。

設備は3オシレーターにフィルター2基、16×16のモジュレーション行列。配線図がパネルに全部描かれた、教材のような間取りです。

ただし移動は容易ではありません。搬入経路を先にご確認ください。

「音の家に住む」という表現が比喩でなくなる、数少ない物件でございます。

この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。

この記事でわかること

  • 16×16のモジュレーション・マトリクスという仕組み
  • アナログ3オシレーター・2フィルターという構成
  • CV入出力が各12系統あること
  • 国内の流通状況が確認できなかったという注意

パッチケーブルを、ボタンの格子に置き換えた

モジュラーシンセでは、ケーブルを挿して「何が何を揺らすか」を決めます。分かりやすい反面、机はケーブルだらけになり、設定を保存できません。

MatrixBrute は、その配線をボタンの格子に置き換えた機材です。縦16行がモジュレーションの元、横16列が行き先。交差するボタンを押すと、そこが繋がります。ケーブルなしで、保存もできる。これがこの機材の中心です。

Arturia公式の紹介動画です。正面のマトリクスにボタンを打ち込んで音の配線を組む、という他に無い操作方法が実際に動いているところを見られます。

仕様のポイント

  • アナログ3オシレーター(指数VCO2基+サブ、リニアVCO/LFO1基)
  • フィルター2基: Steiner-Parker(12/24dB・LP/HP/BP/ノッチ)とラダー(12/24dB・LP/HP/BP)。それぞれドライブ付き。直列/並列
  • 16×16のモジュレーション・マトリクス。行き先のうち4つはユーザーが決められ、e-inkの画面に表示される
  • モノ/パラフォニック/デュオスプリット(シーケンスを鳴らしながら演奏できる)
  • 64ステップのシーケンサー(ステップごとにスライド・アクセント・変調)
  • 49鍵・ベロシティとアフタータッチ
  • アナログのエフェクト5モード(ステレオディレイ、フランジャー、コーラス、リバーブほか)
  • CV入力12・CV出力12、ゲート入出力、シンク入出力
  • 本体: 約858×432×107mm・約20kg

DAWLESSの構成でどう効くか

CVの入出力が各12系統というのは、この価格帯では突出しています。ユーロラックを持っている人にとっては、鍵盤とシーケンサーと電圧の供給源を兼ねる中心装置になります。

逆にCVを使わないなら、この機材の半分は眠ります。音を作るだけならもっと軽く安い選択肢があります。

流通について

2026年8月21日時点で、国内の出品を確認できませんでした。メーカーの公式ページでも「Available soon」と表示されており、供給が安定していない可能性があります。

買うと決める前に、販売店で在庫と納期を確認してください。下の購入欄は各店の検索へのリンクです。取り扱いが無い場合もあります。

購入・価格を見る

国内相場は確認できませんでした。メーカーの参考価格は1,999ユーロです。下の枠は各店の検索結果へのリンクになります。

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この記事は公開されているメーカー資料と国内販売店の情報をもとに書いています。実機での検証は行っていません。音の質感、鍵盤やつまみの感触など、触らないと分からない部分については書いていません。国内の流通状況と相場は確認できませんでした。

画像について: アイキャッチはメーカーの製品写真を参考に、形状・配色・つまみや鍵盤の配置をなぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。

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出典

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メーカー資料確認のみ|実機検証前

この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。