機材名:Error Instruments担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音質・音の個性美しい故障 | 5たいへん よくできました | 壊れ方そのものが作品という、珍しい専攻です。 |
| 発想の独自性光・ワニ口・DIY | 5たいへん よくできました | 手をかざすと音がよれる。体で触る電子工作です。 |
| 導入コスト3万円台〜 | 3 | 実験の入場料としては良心的です。 |
| 再現性 | 1 | 同じ壊れ方は二度と起きません。それが売りです。 |
| 入手・サポート | 2 | 工房との直接の文通が基本です。 |
美しいノイズを手作りするアムステルダムの工房です。壊れたテープ、光センサー、ワニ口クリップ。3万円台からの「録った後に壊す」道具たち。整った音楽の対極を担当します。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「壊れ物、売ります」
骨董市の隅に、「壊れ物」と正直に書いた店があります。
壊れたテープの揺れ、よれる声、光に反応するノイズ。全部わざとです。
「直さないんですか」と聞くと、店主は首を横に振ります。「直したら、ただの機材です」。
美しい故障をお探しの方だけ、のれんをくぐってください。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 美しいノイズを手作りする、Error Instrumentsの紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
「Syntax Error」から始まった名前
Error Instrumentsは、オランダ・アムステルダムのPaul Tas(画家・彫刻家)が2010年に始めた楽器ブランドです。子供の頃、コモドール64の「Syntax Error」にちなんで「Error」とあだ名で呼ばれたのを逆手に取り、「間違いや不完全さを創造の機会にする」哲学を掲げます。50〜70年代の真空管やコンデンサーと、現代のセンサーやマイコンを混ぜて、すべてアムステルダムで少量ずつ手作りします(Error Instruments公式)。
製品はユーロラックのモジュール、Brickyと呼ぶ単体の箱、DIYキット、パッシブ回路とさまざまで、限定色や一点物が多く、値段も在庫も動きます。代表的なのはBroken Tape Simulator(壊れたテープレコーダーのピッチ揺れとローファイを再現、光センサーで速度が変わる、9V電池でも動く)、Cloudbusting(18HP、ワニ口クリップで「Voodoo patching」)、Speak and Glitch(音声合成風のグリッチ)です。
国内では東京のbeatsvilleが公式サイトに正規取扱店として載っています。Broken Tape Simulator MK2が32,500円(在庫あり)、Speak and Glitch(Bricky)が34,800円、Cloudbustingは33,900円で在庫なし(2026年8月18日確認)。中古はヤフオクで10,000〜20,900円の落札例、Five Gで中古のBroken Tape Simulator V3が21,780円の例です。
Error Instrumentsの創業者Paul Tas本人による使い方動画です。壊れたテープレコーダーのように音がよれ、光センサーで速度が変わる様子が見られます。「間違いを創造の機会にする」という社名どおりの音です。
仕様のポイント
- Broken Tape Simulator(BenT MK3、公式€250): 壊れたテープの揺れ・ビットレート低下・ローファイなフィードバック。光センサー(LDR)で速度変調、CV IN+アッテネーター、Wet/Dry・Feedback・Tape Speedノブ。9V電池でも駆動
- Cloudbusting(ユーロラック18HP、公式€299): 11のポール、6モード、全ノブCV、ワニ口クリップの「Voodoo patching」
- Speak and Glitch(ユーロラック6HP €199/Bricky €299): 音声合成風のグリッチ、光センサーで操作
- 形態: ユーロラック/Bricky(スタンドアロン)/DIYキット/パッシブ。すべてアムステルダムで手作り少量生産、限定色・一点物多数
- 国内正規窓口: beatsville(公式サイトに明記、土曜のみ発送)
- 価格: Broken Tape Simulator MK2 32,500円(在庫あり)/Speak and Glitch Bricky 34,800円/Cloudbusting 33,900円(在庫なし)(beatsville・2026年8月18日確認)
どんな人に合うか
「きれいな音より、壊れた音が欲しい」人に。3万円台で、電池で動き、机の上のどの機材の後ろにも置けます。
うちのSP-404MKIIにもローファイ系のエフェクトはありますが、Broken Tape Simulatorは光センサーに手をかざした瞬間に音がよれる、体で触るエフェクターです。Lofi-12 XTが「粗く録る」機材なら、こちらは「録った後に壊す」機材で、Analog Heat +FXとは違う方向の汚し方です。
一点物や限定色が多く、欲しい製品が在庫にあるとは限りません。beatsvilleの入荷を見て、あるときに買う、という付き合い方になります。
購入・価格を見る
【PR】以下は広告(アフィリエイトリンク)です。価格・在庫は各店舗でご確認ください。
Error Instruments Broken Tape Simulator
- 新品相場
- ¥32,500
- 中古相場
- 店頭 ¥21,780/オークション ¥10,000
2026-08-18 時点の調査(beatsville在庫あり/Five G中古・ヤフオク)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
次に読む
- 粗く録る方 → わざと粗く録るサンプラー、SONICWARE Lofi-12 XT
- うちの汚し係 → 素材を撃つ楽器、SP-404MKII
- 同じ実験系の小箱 → 音を入れると鳴る共鳴箱、Meng Qi Wingie2
出典
- Error Instruments 公式サイト/創業者ページ — ブランドの背景・製品
- beatsville(Broken Tape Simulator MK2)/Speak and Glitch Bricky — 国内価格・在庫(2026年8月18日確認)
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月18日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
【PR】本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。
当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。掲載内容や評価が広告によって歪められないよう、広告表記ポリシーに定めた基準で運営しています。
この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
